最近、このBLOGへのアクセス解析結果を見て思うのは、「パソコンを改造してチューンナップすることに興味をもっている人が多いんだな」ということで、面白がって家中のパソコンを改造して遊んだ。BLOGに改造記は掲載していないけど、会社のパソコンも改造している。
そんなハードウェア面でのチューン意外にも当然のごとくソフトウェア面でのチューンも不要なスタートアップをregeditや「スタートアップ」フォルダから削除をするのだけど、そうした所で見つけることが難しい不必要な起動アプリケーション(Quick Launch系)や削除してしまったソフトの不必要なレジストリなどを消すのも怖く、ここをどうにかチューンしたかった。
そんなPCチューニングの趣味が高じて、Norton Utilityよりも売れている、全米ナンバーワンのシェア(Ingram Micro調べ)を持つ「PC Pitstop」社のPC Maticというパソコンチューニングソフトの日本での総代理店権を確保した。
というと聞こえは良いのだけど、実は私は日商岩井勤務時代にGatewayパソコンの輸入・販売プロジェクトを手がけ、マーケティングを担当していたのだけど、その時のGateway側のマーケティング担当者といまでもコミュニケーションをとっていて、彼が同じくGateway時代の同僚がこのソフト会社を作って欧米・南米で売れているのでアジアにも進出したいというので私を紹介してくれたのだ。
紹介してくれた彼は、私が以前から海外のソフト会社の日本進出支援をしていることを知っていたし、マーケティングに関して面白い奇抜なことをするのを興味をもっていてくれたから紹介してくれたらしい。(Gateway社も奇抜なことが好きでそのあたりでは当時、とても馬が合った)
PC Pitstop社のRob Chengは、ゲートウェイでマーケティングを担当していたらしく、日本にも1週間程度訪問したことがあるとのことで、10数年も経過してしまったが、当時あったことがあるのだろうと意気投合をして、私が行うことになったのだ。彼は私がオーバークロックをしたり、分解・チューニングをしていることをとても喜んでくれた。彼の会社の従業員もそんな人たちばかりなのだそうだ。(なにせ設立時の本社所在地はGateway本社があったサウスダコタ州だった(いまは東隣のアイオワ州に本社がある)ことからも、田舎町でITができるチューニング好きは、Gateway出身者ばかりになるのは当然ともいえる)
PCチューニングソフトのPC Maticを起動したところ。このソフトはSaaS型のアプリケーションになっていて、1アカウントで初期5台まで管理することができる。パソコンの健康診断機能は無料で利用することができる。管理するパソコンは5台単位でライセンスを追加することができ、インストールするアプリケーション(サービスエージェント)によって、他PCの内容も見ることができる。
2億ものパターンファイルと照合を行うため、すべてをローカルPCにインストールを行うとハードディスク領域を多く使ってしまうため、PCチューニングソフトの意味がなくなってしまう。そのため、スキャニングエンジンの一部は米国のサーバ側に配置されており、速度が要求されるアンチウイルス系のパターンデータのみローカルパソコンに落とすよう、設計されている。とてもマニアックな仕様だが顧客のことを良く考えている。
自分のパソコンの右にある「スキャン」ボタンを押すと診断が開始される。
数々のスキャンが実施される。
インターネット一時ファイル、不必要なスタートアップなどが検知される。
これを削除すると起動時間が早くなったり、メモリ領域が開放されるためアプリケーションの実行が早くなる。
いったんソフトウェアをインストールすると、レジストリというOSでアプリケーションを管理している領域に書き込みを行うが、アンインストールしても残されてしまう。こうしたものの蓄積がOSとアプリケーションの起動を遅くしてしまう。これらを再整理することを目的に検知を行う。
インターネットからダウンロードした無料のソフトウェアには、ADWareと呼ばれる広告を表示するソフトが組み込まれている場合があり、これらを検知する。
また、ウイルス、パスワードを盗もうとするソフト、バックドアと呼ばれるハッキングのためのソフトなどが仕掛けられていないか膨大な数のパターンデータから検知を行ってくれる。
パソコンが快適に利用できる環境か、CPU、メモリ、ハードディスクアクセス、インターネット回線環境、3D描画など様々な項目がテストされる。
2D描画性能テスト、3D描画性能テストはとても綺麗。複数のパソコンを利用していると、それぞれのパソコンが早いか遅いかを画面をみるて実感することができる。
このように色でわかりやすくパソコンの健康診断のように測定結果が報告される。デバイスドライバの新しいものが存在する場合には報告を行ってくれる。たくさんのデバイスドライバがパソコンに組み込まれているが、なにかないかを調べるのに便利だ。この診断は無料なので、無料でもある程度使えるのがうれしい。
画面右下の「チューンナップする」ボタンを押すだけで自動的に最適化およびパソコンに悪影響を及ぼす要因を排除してくれる。5台のパソコンまで対応できて、49.99US$(日本円では4990円で来月から決済開始の予定)と価格的にもリーズナブル
赤色および黄色で表示されているボックスをクリックすると、各項目における詳細なアドバイス内容が表示される。この画面も無料版で得ることができるので、上級者であれば、有料版に移行せずとも対応を行うことができるかもしれない。ドライバの新版が提供されていることも、このような画面で把握することができるので、とても便利だ。
自動的に処理が行われている画面。デフラグは空き領域に対しても実施される強力なもので、削除したファイルが復活できないような処理もなされる。
自動最適化および悪影響排除に関する報告画面
ダウンロードはこちらから行え、健康診断は無料なのでぜひ試してみて欲しい。
ダウンロード先:https://pcmatic.jp