ツナの缶詰が1缶2000円でバーゲン?

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アルゴア米国前副大統領の「不都合な真実」が話題になっているが、そうした不都合はあまり報道されない。

しかし、そうした不都合は着実に歩みつつあり、残念なから元に戻れるポイント「Point of return」は通過してしまって、もう取り返しがつかなくなってしまっていることが、視野を世界に広げてみると非常に強く感じる。


今年は例年になく「暖冬」で東京では息が白くなった夜をいまだに迎えていない。「すごしやすい冬でよかった」などとのんきなことを言っている人が多いのに、とても残念に思う。いま世界はまさに人類有史以来の大きなターニングポイントを迎えてしまっていることが統計的かつ経済学的に容易にわかる。

●国際的な爆発的な人口増加

日本では国会で少子化問題が取り上げられているが、それは先進国固有の問題であり、世界の社会の8割が一夫多妻制であるため、そもそも人口増加しやすい傾向にある。しかし、そうした国々には医療がいきたわっていなかったり、貧困や病気のために亡くなることによってバランスがとられていた。しかし、最近では国連機関のWFPやWHOの活動により、死亡率は減少しつつある。(別途エイズによる死者が急増しているが、先進国が後発国の人口抑制のために意図的に作り上げたウイルスともささやかれているが、あながち噂ではないきも私にはする)

人が一人増えると地球環境への負荷は1頭の象と同様だということだ。多くの食料を必要とし、二酸化炭素を放出し、石油などの資源を必要とする。

●インド、中国の経済発展

経済発展がなされ、人類の生活水準が向上するのは良いことがだが、それは地球環境に配慮をした上でなされなくてはいけない時代に突入していることを忘れて行ってはいけない。現在のインド、中国にはそうした配慮がいまあるだろうか? 恐ろしいほどの環境破壊をなしながらの経済発展は、環境を元に戻すための膨大なコストを将来必要としてくるのだ。壊すより直すほうが大変なのは誰の目にも明らかであるのに・・・

●農産物と水産資源

北極、南極の氷が加速的に減少しているのは既に日本の報道機関でもさすがに報道されてくるようになった。欧州ではかなり20年も前から積極的に取り上げできたのに、遅きに逸しているが、特に北極圏に多く蓄積されているメタンハイドレート(固体化したメタンガス)が急速に溶けてきており、二酸化炭素の10倍も温室効果能力がある、このガスにより更に温暖化が進行している。これにより、アフリカからヨーロッパへの深層海流の流れがゆるやかになり、あと2~3年で停止するのではないかとまで言われている。

北海道より遥かに北に位置するヨーロッパが暖かでいられるのは、天然の暖房であるこの海流のおかげなのだが、それが停止すると大変なことになる。今年、その傾向がヨーロッパでおき、暖冬であったヨーロッパが年明けに突如として寒冷化し、スペインにまで降雪したという異常事態だ。またフランスではマイナス20度で豪雪によって停電し凍死する世帯まででている。ヨーロッパと北米東海岸は2~3年後には氷河期に入っていくと考えるのが普通だろう。

●原油の不足

日本では1日に消費する原油は東京タワーの2倍の全長があるタンカーの1杯分だそうだ。ビルにおける容積で考えてもらいたい。まぁ、よくそれだけの原油をほっても地球は文句を言わないものだと・・・。さすがにこれでは不足だということでトウモロコシやサトウキビを利用したバイオ燃料が国際的に脚光をあびているが、これが人々の食料を減らしてしまっているのだ

●食物の不足

国際的な急激なる人口増加、インド・中国という2大な人口を抱える国の経済発展による消費の増加、地球環境変化による大規模な天候異変により、石油代替燃料需要の急増が、食物不足に拍車をかけている。事実、国際的な食料価格は上昇傾向なんてやさしいものではなく、まさに急騰している。更においうちをかけるように米国の先物取引市場が、これにターボチャージャーをかけて一部の投資家の利益となっているのだから、一般庶民がその代償を支払っているといえる。

●5年後の日本は・・・

いま、トヨタ自動車など日本を代表する製造業が外貨を稼いでくれているうちには、日本は国際的に食料を調達することができているが政府の失策などもあり、「円(YEN)」の価値はどんどん目減りしている。5年以内に1ドル400円時代になると私は推測している。国際的な非難および米国政府の圧力により製造業は消費地での生産を余儀なくされるためだ(米国でのトヨタは米国での生産となる。事実、工場新設をしており続々着工中だ)

国際的な食料の減少、円の弱体化により、食料を国内でほとんど生産していないに等しい状態になってしまっている日本では、いま100円で購入できるさんまの缶詰は1000円に。ツナの缶詰は2000円以上することになるだろう。(現在はショップ99でも売っている)。国際的に需要が増しているマグロに関しては、本マグロになっては100%を日本人が消費している現状から大きく転落して20%代に低迷することだろう。

カウンターのすし屋でトロを注文すると1貫1万円するのが当たり前の日がそう遠からずくることになってしまうことが、現状の統計上および経済学上、読み取れる状況にある。しかしそれは食料が足りずに多くの餓死者をだす国際社会と比較すれば、まだ優れた頭脳をもっている日本人は豊かに暮らしているほうだと思う。

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