日本での食糧危機も近い?

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昨日、ヨーロッパ産のシラスウナギ(うなぎ稚魚)の中国・日本向け輸出が規制された記事が出ていた。このほぼ全量は日本へスーパーの鰻蒲焼として発売されている。
今日、ロシア政府は、生タラバ蟹の輸出を禁止する法令を発行した。元々違法操業と違法輸出が多かったが、今度は冷凍になって輸出されるだけだから輸入量はあまり変わらないのかもしれないが、国内でゆでられたタラバ蟹の多くがロシア漁船から持ち込まれたものだから、もう美味しいタラバ蟹にはめぐり合えそうにない(漁場がロシア側にしかないらしい)。


IWCでは、調査捕鯨すら禁止されそうで、とうとう鯨を食べることができなくなってしまう気配すらある。
鰻は、ヨーロッパで1%にまで生息数が減少したので、絶滅危惧ということで輸出禁止となった。
国際的に黒マグロも絶滅危惧種に登録する動きがある。
この2つとも日本人が世界中から現地のひとが見向きもしない価格(高値)で買いあさってきて、ほぼ100%日本人が食べている。絶滅するまで食べなくていいのに。
しかし、実は食糧に関してはこれらの素材が食べられないという話ではないのだ。もう、すでに地球環境的にはかなり食糧事情が10年以上前から危機的な状況にあり、国際的には人類は飢饉と呼んでもいい状態にある。地球人口が60億というところに無理があるらしい。人間ひとりあたりの地球環境負荷は象のそれと同様らしい。
私は、渋谷の交差点で人を象に変えて見てみることがあるが、地球がどう感じているかを考えると、もう気分が悪くなってしまう。
日本は豊富に外貨を稼いでいたのだが、ここ数ヶ月、米ドルと日本円はともに国際通貨としての地位を確立したユーロに対して下落を続けている。今日は1ユーロ162円だ。アラブや東欧・東南アジア・中国もユーロによる外貨準備率を増やしているので、ユーロが下がる要因はまったくない。来年の今頃には1ユーロ200円になっても不思議ではない。
そうなると、ユーロ圏のひとたちが国際的に枯渇している食糧を調達しやすくなる。いまは輸出国だが、すでに欧州圏は地球温暖化の影響で気候が不安定になっていて、農作物の生産が減少しつつある。このことから世界中の少ない食糧を奪う力が日本や米国よりも持ちえてくるということだ。
おまけに、環境対策など毛頭ない中国が外貨をかなり稼いできているので、中国による食糧調達能力は増加するだろう。
日本人が喜んで持っているルイビトンやエルメスは、倍の価格になるので、さすがに買う人が減るだろうが、そんなものを買っている場合ではなくて、まずは小麦とか食糧を買わねば!!! バッグが本革でできても、それを茹でて食べることはできない。(もしかして食べれる?)
このままだと、日本における貧困層(あきらかに、いや急速に増加している)は、カップラーメン(原料の小麦が高くなるので、1つ500円とかになる)すら食べられないので、国内では犯罪率が上昇することになり、都市部はかなり深刻化する可能性がある。
私は、新宿歌舞伎町や池袋北口方面は以前と比較して急速にスラム化がかなり進行していることを感じる。日本はもはや平和ではなくなった。食糧も国際調達能力が落ちつつある。
日本でもある人は高級なボルドー産ワインを毎晩飲み、ある人はカップラーメンを買ったら今日の日雇いバイト代が吹き飛んでしまう・・。そんな時代に確実に向かっているのだ。

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