同じ過ちをなぜ何度も繰り返すのか・・株式売買注文ミス

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今日、東証マザーズに新規上場したジェイコム(2462)の株式売買をめぐり、またもや証券会社による売買ミスが発生した。発行済株式(ジェイコムの全株式)が、1万5000株しかないのに60万株も1円で売注文を出してしまったというのだ。これは60万円で1株の売買ミスに他ならない。個人がオンライントレードをおこなう場合には、当日の売買幅のなかでしか取引ができないので、こうした注文ミスは起きないが証券会社の売買システムでは、このようなことが起きてしまうというのだ。


電通の上場日にUBSが今回とまったく同じような誤った売注文をだし、大きくもめたが、今回は売注文ミスによる証券会社の損失予想額が1200億円とのことで、これは大手証券会社ですらたいへんな事態で、中小証券会社であれば存続が危ぶまれることだろう。

「たった1人の従業員が会社を倒してしまう・・」企業におけるリスク管理の甘さが浮き彫りになった格好だ。しかも、同様なことは以前に起きていて十分にリスク予測ができたのにもかかわらずの失態である。経営陣の責任は免れまい。

今回の事件は、売注文をミスした従業員を責める前に、会社としてのリスク管理の甘さが経営者に問われることだろう。

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